OPEC (おぺっく)
OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)とは石油輸出国機構のこと。
現在、アルジェリア、インドネシア、イラン、イラク、クウェート、リビア、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ベネズエラの11カ国が加盟しており、加盟国の原油生産量や価格などの石油政策の調整を主要目的としている。
具体的には、国際石油市場において、
- 原油価格の安定を確保するための手段の構築
- 石油生産国の利益、および、着実な収入の確保原油価格の安定を確保するための手段の構築
- 消費国に対する石油の効率的・経済的・定期的な供給
が達成されることである。
OPECは、現在、自動生産調整メカニズムを採用している。これは、OPEC原油7油種平均の「OPEC基準バスケット」で、1バレル22~28ドルを目標価格帯としており、実際の価格がこの価格帯が連続して20営業日間上回った場合には、日量50万バレルを増産するものである。メカニズムは導入されているものの、実際には、生産枠の改定の大部分がOPEC総会で決定されているのが現実である。
OPEC基準バスケットは、OPECにとっては指標原油であるが、実際、国際市場の指標原油は「WTI」となっている。