M&A (えむあんどえい)
M&A(Merger and Acquisition)とは企業合併、企業買収のこと。
世界的にみるとM&Aは低迷しているが、野村證券金融経済研究所の調べによると、2004年上期の日本企業に関連するM&Aの状況は、総件数は959件で前年同期比5.4%の減少となったが、依然として水準は高い。
既存事業の強化、日本企業による海外企業へのM&A(IN-OUT)を中心に大型案件が多く、金額は大幅に増加した。形態別では、株式交換を中心とする株式買収が268件(前年同期比10.3%増)で過去最高の水準となった。
日本企業がかかわる例をみるとM&Aの目的と形態は、次のようになる。
【M&Aを行う目的】
新規分野へ進出
買収をした企業が新しくその分野に進出した場合
強化
買収企業による既存分野及び関連事業の強化
グループ再編
関係会社同士、および、親会社と関係会社との合併・買収など
関連会社等持株比率の引き上げ
出資比率50%以下から50%超への引き上げ
【M&Aの形態】
合併
吸収合併、新設合併
株式買収(50%超の株式取得)
株式取得(現金による株式取得)、株式交換(株式交換方式による買収)、株式移転(株式移転方式による持株会社の設立)
資産買収(事業や固定資産の取得)
営業譲渡(営業権や事業部門の取得)、会社分割(会社分割制度を用いた事業譲渡)、資産譲渡(固定資産の取得)
資本参加
50%以下の株式取得