株式無償割当て (かぶしきむしょうわりあて)
株式無償割当てとは、株式分割と同様に、株主の有する株数を増加させる制度で、会社法において、新しく導入されたものである。無償割当増資とも呼ばれる。
会社法の施行以前は、株式分割によって、ある株式を有する株主に対し、別の種類の株式を交付することが認められるかどうかが明らかではなかったところ、会社法によって、それを認める制度として導入された。したがって、株式分割は同じ株式を交付する場合のみの制度であり、株式無償割当ては別の種類の株式を交付することもできる制度と整理できる。
株式分割と株式無償割当ての違い
- 株式無償割当ては株式の発行であるため、株主に対して自己株式を交付することができるのに対し、株式分割ではなし得ない
- 株式分割は発行会社が有する自己株式(いわゆる金庫株)にも株式を交付しなければならないのに対し、株式無償割当ての場合は金庫株に対しては株式を行使してはならない
などの違いがある。