ISM製造業景気指数 (アイエスエムせいぞうぎょうけいきしすう)
ISM(Institute for Supply Management)製造業景気指数とは、全米供給管理協会が発表する企業の景況感を示す指数のこと。旧NAPM指数。
この指数には製造業景気指数と非製造業景気指数があるが、ISM製造業景気指数は、月々の景気動向を示す指標の中で、翌月第一営業日に発表されることから、米国の景気先行指標として注目されている。
ISMは、48,000人の企業の購買・供給管理の専門家と情報交換しており、ISM製造業指数の作成にあたっては400人以上の購買・供給管理の責任者にアンケートを送って集計している。ちなみに、アンケートは新規受注・生産・仕入価格などの調査項目に対して、「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の3つの選択肢から回答を選ぶ形式となっている。
ISM製造業景気指数は、日本の日銀短観と類似する統計であるが、日銀短観がゼロを分岐点として、+(プラス)、-(マイナス)で表すのに対して、ISM製造業景気指数は、パーセンテージで表し、50%を景気の拡大・後退の分岐点としている。50%を上回れば、景気が拡大していると判断することができる。